ベルディーヴァ(ハルーワソングの12) 第2戦


キャロットクラブ出資愛馬第25号は、母が高齢ながらもやたら良く見えた馬。

一般枠でおよそ42パーセントの抽選を勝ち抜く。


父ダイワメジャーの産駒は全体的に始動が早く、筋肉質の私好みの馬体の馬を出すお気に入りの種牡馬。母ハルーワソングの高齢は引っかかるが、母は仔出しは大変良く、2008年産のフレールジャックは重賞ウィナー。2009年産のマーティンボロも重賞制覇と抜群の成績。

私としては1つ上の兄ジェットブラックと2年続けてのハルーワソング産駒への出資。


牧場での近況コメントは満口馬にしては良い物が多く素質を感じていたが、追い切りの動きも秀逸。しかし2歳夏の調教中に右後肢の第一趾骨を骨折で全治1年間(>_<)。

そこから約1年遅れのデビュー戦となった前走は出負けして二の脚もつかずポツン最後方。ここから直線だけで9頭を交わすがそこまで。

ただ素質は十分感じられたし、もっと競馬上手になればやはり2つ3つは勝てる馬だと確信した。


前走後、特に疲れはないものの、権利が獲れなかったことから、芝のレースに出るためには間隔が必要ということで、6月19日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

短期放牧の予定通り6月26日に栗東トレセンに帰厩しました。

距離延長も含めて出ることの出来る芝のレースに出走予定。

7月12日 中京6R 3歳未勝利 芝2000m 牝馬限定に出走!!

フルゲート18頭のところに想定数は16頭。信頼できるクラブ公式HPでも”出走可能A”のジャッジ。結局16頭で確定。

鞍上は北村友一騎手確保で激アツ。


10着/3番人気。

前走はポツン最後方だったが、今回は労せず4番手の絶好位を確保。直線を向いても手応え抜群で、勝ったと思ったが、ホンの一瞬伸びただけですぐにジリ脚に。ダイワメジャー産駒がさっぱり成績を残せない中京芝2000mというコースで距離が長すぎるように感じたが、それにしても10着は負けすぎ。

またしても優先権すら取れず、希望の芝の短距離への出走は絶望的。馬体は素晴らしいし波に乗ればポンポンと勝てる馬だと思うが、時期が時期だけに未勝利の身分は本当に厳しい。


レース回顧と時計の分析、レース後の北村友一騎手と高野友和調教師のコメントを掲載。

ルクソール様撮影現地写真多数掲載。

(2015年7月13日完結)

2015年6月21日立ち上げ

●前走後、特に疲れはないものの、権利が獲れなかったことから、芝のレースに出るためには間隔が必要ということで、6月19日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。問題がなければ10日ほどで戻る予定

 牧場での近況コメントは満口馬にしては良い物が多く、また、追い切りの動きも秀逸で素質を感じてい我らが愛馬ベルディーヴァですが、2歳夏の調教中に右後肢の第一趾骨を骨折で全治1年間の診断(>_<)。 デビューできるかも危ぶまれました。

 そこからなんとか順調に回復し、約1年遅れのデビュー戦となった前走は、出負けして二の脚もつかずポツン最後方からの競馬。ここから直線だけで9頭を交わす素晴らしい脚を見せてくれるもののそこまでの9着。

 それでも素質は十分感じられましたし、もっと競馬上手になればやはり2つ3つは勝てる馬だと確信できました。

 とは言っても、未勝利戦の終了時期まで残された時間は少なく、また9着と次走への出走権が取れませんでしたから、出たい芝のレースへの出走は難しく楽観視できる状態ではありません。


 6月17日に更新されましたクラブ公式HPベルディーヴァの近況報告は次の通りです。

「ゲートで頭を上げてしまい、スタートが遅くなって最後方からの競馬を余儀なくされました。いかにも初出走という感じのレースではありましたが、直線で見せてくれた脚は目立っていましたからね。負けてしまったものの、同時に能力の高さも見せてくれたレースだったと思います。トレセンでじっくりと乗り込みを行ってからのデビュー戦ということで、レース後は以前骨折した箇所も含めて馬体をしっかりとチェックしていますが、今のところ大きな問題はありません。この後もドッと疲れが出ないようならば、続けて競馬に使っていきたいところではありますが、短い距離だと少し間隔を空けないと出走は難しそうですからね。距離を延ばしてみることも含めて、今後の番組を検討していきたいと思います」(高野師)

 ということで、前走後在厩で調整され、次走は権利が獲れなかったことから距離延長も含めて検討するということです。


 ・・・と書いて作っていたら、6月19日に突然の近況臨時更新!!

しかも所在地が”NFしがらき”になっていました。


すわ、故障か!?

と、全国1000万人のベルディーヴァーを震撼させましたが、どうやら、”節を空ける為”の短期間の放牧のようです。

 6月19日に更新されましたクラブ公式HPベルディーヴァの近況報告は次の通りです。

19日にNFしがらきへ放牧に出ました。「木曜に坂路で普通キャンターを行いましたが、乗ってからも特に疲れが見えてくることはありません。ただ、芝の出馬状況はかなり混雑してきていますし、このまま厩舎に置いていつでも出走できるように態勢を整え続けるよりは、短期でもリフレッシュさせた方がいいでしょう。問題なければ10日程度でトレセンへ戻す予定です」(高野師)
 
 故障経験のある3歳未勝利馬所持者にとって、臨時の近況更新は、心臓に悪すぎるぞ!!もちろん、即日公表してくれるキャロットクラブは素晴らしいクラブですが。


 前走は初出走の優先権がありましたから出走できたベルディーヴァですが、9着でしたから次走は優先権がありません。その前走は3月出走馬での抽選でしたから、単純に芝のマイルに出ようと思えば2か月以上の節が必要となります。

 もちろん、二場開催だったからということはあるのですが、それでもなかなか芝の出たいレースには出られません。だからと言って、安直に出られるダートに出すのは反対です。

 初戦は9着と言っても最後は見所のある脚でしたし、芝が良いことは間違いありません。それならば10日間程度の放牧に出すことは十分納得ができますし、その判断は有り難いですね。

 1度使われた上積みは大きいと思いますし、どこか芝の良いレースに出走出来たら良いですね。

これ以降は2015年6月26日に作成

●6月26日に栗東トレセンに帰厩しました

 前走後、優先権が取れなかった為に出たい芝のレースに出るためには少々間隔が必要で、ならば少しでも放牧して休養を取らせようということで、6月19日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されていたベルディーヴァですが、6月26日に臨時更新されましたクラブ公式HPによりますと、6月26日に栗東トレセンに帰厩したと言うことです。

 さあ、ここから出走出来るか否かが難しいところですが、常に出られるところがあればすぐに行けるように調整しながら出走機会を窺っていくことになります。良い騎手の確保も難しいところですが、上手く行って欲しいですね。

これ以降は2015年7月8日に作成

●追い切り情報(7月8日更新)

前走前 6月10日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 53.7
3F 38.8
2F 25.2
1F 12.8
ポルトフォイユ(2歳新馬)強めを0.2秒先行アタマ遅れ



6月28日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 56.6
3F 40.4
2F 26.4
1F 12.8
ロードフェワード(古馬1000万下)馬なりに0.2秒先着


7月1日 栗東坂路 不良馬場
2回

4F 55.6
3F 39.4
2F 25.6
1F 12.5


7月5日 栗東坂路 不良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 57.7
3F 40.9
2F 25.8
1F 12.3
パーフェクトスコア(古馬500万下)馬なりに0.2秒先着


7月8日 栗東坂路 不良馬場 強めに追う
2回
助手
4F 54.5
3F 39.4
2F 25.6
1F 12.7
ナポレオン(3歳未勝利)一杯を0.1秒先行0.2秒先着
 6月28日、この日、ベルディーヴァの併せ相手だった2歳の超良血ポルトフェイユが新馬戦で圧勝しました。ベルディーヴァは1つ上の3歳ですから、これと互角では困るのですが、遜色ない走りでしたし、やはりお互い能力は高そうです。
 28日は早速終い2ハロンは13秒程度の速い追い切りで、格上馬にもきっちりと先着しています。1度使われて次はかなりやれると思っていますが、何せ出たいレースに出られるかが微妙な立場ですからねぇ。良いレースに上手く入りたいですね。

 7月1日、この日は朝から激しい雨で馬場正体が悪い中、全体の時計はゆったりですが、終い12秒5としっかりと伸びていて状態は良さそうですね。故障後、初めて一杯に追いきられました。ここがポイントですね。それだけ脚元に不安がないということでしょう。この仕上げなら馬なり調整のみだった前走よりは格段にやれると思います。

 7月5日、日曜日ですが、併せてそれなりに強く追い切られました。格上馬にしっかりと先着して良い内容ですね。何よりも終いの1はろんの12秒3は優秀です。

 7月8日、出走に向けて強めに追い切られました。先週の一杯追いに次いで今週は強め。これだけしっかりと追い切れることは素晴らしいですね。終いまでしっかりと伸びていますし、この調教過程なら、断然、前走前よりも期待度は高いですね。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。1度使われて少し間隔は空きましたが、これだけしっかりと追い切られているということは、調子・脚元共素晴らしい状態だということですし、これはアッサリ勝ってもなんら不思議はないですね。
 デイリー馬三郎では”気配上昇B”と高い評価をいただいております。
 以下は同日(7月8日)更新されましたクラブ公式HPベルディーヴァの近況報告です。
「今朝は坂路で追い切りました。終いだけサッと伸ばすような形でパートナーと併せていったのですが、最後まで余力たっぷりでしたし、しっかりとした良い動きを見せてくれましたね。先週、一杯に追い切っていますし、夏の暑い時期、ましてや牝馬ということもありますからこれでもう十分でしょう。放牧明けと言っても10日間程度の短期でしたし、そのあたりの心配はまったくしていません。当初の出走状況からは、目標とする今週の牝馬限定の芝2000mは出られるかどうか、正直厳しいかなというところだったのですが、水曜日の想定の段階ではどうやら大丈夫そうでしたのでまずはひと安心。一度競馬を使ったことで馬はだいぶ良くなってきていますし、能力は確かな馬ですから次こそは何とか決めたいところですね」(高野師)12日の中京競馬(3歳未勝利・牝馬限定・芝2000m)に北村友騎手で出走を予定しています。

 鞍上が北村友一騎手だと発表になりました。こういう出られるか出られないか微妙な時は良い騎手が余っていないものですが、北村友一騎手と言えば期待値の高い騎手です。楽しみですね。

●気になる出馬想定表(7月12日 中京6R)

出馬想定表 7月12日 中京6R 3歳未勝利 芝2000m 牝馬限定 フルゲート18頭 想定数16頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アズリーニ 藤岡佑介  5/31 未勝利 京都芝1800 16 13
11 アゼリア  6/14 未勝利 阪神ダ1400 12 13 16
インペカブル 小牧太  1/24 未勝利 京都ダ1800
ヴァイスゴルト 戸崎圭太  5/30 未勝利 京都芝2000 10
ヴァフラーム 松若風馬 初出走
エイシンアルファー 福永祐一  1/11 未勝利 京都芝1600 11
エイシンマーゼリン 和田竜二 初出走
カリテスグレース 松山弘平  5/30 未勝利 京都芝2000
グレイスフルレガロ クリストフ・ルメール  3/22 未勝利 阪神芝2000 16
11 コスモナオス  6/14 未勝利 阪神芝2000 11 14
11 ゴールドエッセンス 川須栄彦  6/14 未勝利 阪神芝2000
チェリーシェイディ 浜中俊  6/27 未勝利 阪神芝1800
トウカイネオ 岩崎翼  2/08 新馬 京都芝1600 14
15 ナムラオツウ  6/27 未勝利 阪神芝1800 11 10
11 ベルディーヴァ 北村友一  6/14 未勝利 阪神芝1600 A−
15 ホワイトフリル  6/28 未勝利 阪神芝1600 11 15

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 「初」は初出走の馬 数字は優先出走順位 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート18頭のところに現在16頭出馬想定されています。信頼できるクラブ公式HPでも”出走可能A”ということで出走できそうですね。嬉しいですね。ここで勝ち上がってくれれば最高ですが、最低でも権利を獲って上手く調整していきたいですね。

これ以降は2015年7月9日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 7月12日 中京6R 3歳未勝利 芝2000m 牝馬限定 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アズリーニ 藤岡佑介  5/31 未勝利 京都芝1800 16 13
11 アゼリア 中谷雄太  6/14 未勝利 阪神ダ1400 12 13 16
インペカブル 小牧太  1/24 未勝利 京都ダ1800
ヴァイスゴルト 戸崎圭太  5/30 未勝利 京都芝2000 10
ヴァフラーム 松若風馬 初出走
エイシンアルファー 福永祐一  1/11 未勝利 京都芝1600 11
エイシンマーゼリン 和田竜二 初出走
カリテスグレース 松山弘平  5/30 未勝利 京都芝2000
グレイスフルレガロ クリストフ・ルメール  3/22 未勝利 阪神芝2000 16
11 コスモナオス 高倉稜  6/14 未勝利 阪神芝2000 11 14
11 ゴールドエッセンス 川須栄彦  6/14 未勝利 阪神芝2000
シゲルギオンマツリ 太宰啓介  6/20 未勝利 阪神ダ1800 13
チェリーシェイディ 浜中俊  6/27 未勝利 阪神芝1800
トウカイネオ 岩崎翼  2/08 新馬 京都芝1600 14
ピアノコンチェルト 三浦皇成  6/20 未勝利 阪神芝2400 10
11 ベルディーヴァ 北村友一  6/14 未勝利 阪神芝1600 A−
リッチガール 鮫島克駿  6/20 未勝利 阪神ダ1800 12 13 12
レッドシェダル 義英真  6/13 未勝利 阪神ダ1400 13 13 17 13

表中 騎手の太字は乗り替わり

結局18頭で確定しました。

●中京芝2000mコース解説

 フルゲートは18頭。
有利な枠順 外枠
有利な脚質 先行〜差し
ポイント 堅実な末脚と底力
種牡馬ベスト ディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライ
連対騎手ベスト 武豊、浜中俊、川田将雅、藤懸貴志、川須栄彦、松山弘平
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬
2歳未勝利
3歳新馬
3歳未出走
3歳未勝利
3歳500万
古馬500万
古馬1000万
古馬1600万
古馬オープン

●騎手は北村友一騎手 ほっさん評価「B+」

 今回のベルディーヴァの鞍上は週初めの時点では抽選対象で出走は微妙という立場の馬に対して良い騎手を確保していただいたと思える北村友一騎手です。

 北村友一騎手は不振の愛馬グランデアモーレを勝ち上げていただき、その後の快進撃に結びつけてくれました。僅か1勝しかできなかったエクストラシチーを素晴らしい騎乗で7番人気ながら勝ち上げてくれたのも北村友一騎手です。

 以前から期待出来る技術の素晴らしい騎手だという私の評価ですが、ここ最近は少し他の騎手に押され気味で勝ち数も減ってきています。しかし、騎乗数を重ねて経験も豊富になり、以前にもまして期待のできる騎手に成長されています。今回決めて欲しいですね。


 2015年7月9日現在、中央通算425勝、勝率7.3パーセント、連対率15.0パーセント、GT勝ちはまだありませんが、重賞8勝されています。
 昨年(2014年)は中央43勝で全国騎手リーディングの18位でした。勝率5.9パーセント、連対率13.9パーセントは通算成績を下回る不振。本年(2015年)はここまで12勝、勝率4.3パーセント、連対率13.4パーセントと絶不調。



 北村 友一(きたむら ゆういち)は1986年10月3日生まれの28歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンターに所属する10年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。障害競走は一度も騎乗しないまま免許を返納している。現在はフリー。

 2006年2月に競馬学校を卒業し騎手免許を取得、田島良保厩舎所属騎手としてデビューした。同期には田中博康、的場勇人、千葉直人、黛弘人、田中克典、田村太雅、船曳文士らがいる。初年度は14勝を挙げ中央競馬関西放送記者クラブ賞を受賞した。

 2007年、第1回新潟競馬に於いて11勝(愛馬エクストラシチーによる7番人気での優勝も含む)、2着5回、3着3回の成績で初の開催リーディングジョッキーを獲得。田島良保師とは関係がうまくいかず、9月1日付けでフリーに転身。10月8日京都12Rで走行妨害を受け落馬。当初JRAより頭部外傷と発表されたが、その後の精密検査で右手首骨折が判明。手術を受け年内復帰は絶望視されていたが、12月8日復帰、15日に復帰後初勝利を記録している。この年は初年度の3倍以上となる45勝を挙げた。

 2008年10月4日札幌3Rにて通算100勝を達成、仲の良い藤岡佑介騎手がプラカードを持った。10月18日、デイリー杯2歳ステークスをシェーンヴァルトで制し、デビュー3年目にして重賞競走を初制覇した。また同馬にて翌年の皐月賞・東京優駿に騎乗し4着・6着と結果を残す。この年は53勝と更に勝ち星を伸ばした。

 2009年ミヤビランベリで目黒記念・七夕賞を優勝する等、7月まで39勝を挙げる活躍を見せるも、7月19日札幌12Rにて落馬のため左上腕骨を骨折。プレートを入れる手術の為12月12日の復帰まで長期休養となる。それでもこの年も41勝を挙げている。

 2010年春にはプレートの除去手術を行い1か月ほど戦線離脱。そんな苦労がありながら夏の小倉で10勝を挙げる活躍を見せた。11月6日京都4Rで通算200勝を達成。この年も53勝を挙げている。

 2012年夏の小倉開催では北九州記念に優勝し、JRA通算300勝を達成するなど活躍したことが評価され、小倉ターフ賞を受賞した。


 「着実にステップアップしているものの、技術レベルは今一歩といった印象。頑張って抑え込もうとしているが、まだ持って行かれるシーンが見られる。ダノンヨーヨーなど、かなりのパワーがあって気性の悪い馬に乗ることがあり、なおさら強く感じるのかもしれない。馬を伸ばす迫力は少しずつ強化している。評価できるのは、ロスなく丁寧に、そして展開を考えて乗っていること。レース前の段階でどんな騎乗をするのかを正直に話してくれるので、展開がハマりそうだったら勝負する手がある。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手・2011年)

 ほっさん愛馬での成績 (16戦2勝)

 2007年 2月24日 ダブルダンスシチー 3歳未勝利      阪神ダ1400m  7着/9番人気
 2007年 5月12日 エクストラシチー   3歳未勝利      新潟ダ1200m  1着/7番人気
 2007年 6月16日 エクストラシチー   500万下       函館ダ1000m  7着/3番人気
 2007年 6月30日 エクストラシチー   500万下       函館ダ1000m  4着/7番人気
 2008年11月30日 エクストラシチー   500万下       京都ダ1200m  13着/12番人気
 2009年 6月28日 ペルシステンテ   3歳未勝利      札幌ダ1700m   8着/6番人気
 2011年 7月10日 バノックバーン    3歳未勝利      京都ダ1400m  14着/8番人気
 2011年 8月13日 バノックバーン    3歳未勝利      小倉芝1200m  9着/5番人気
 2011年 8月27日 バノックバーン   500万下 格上挑戦 小倉芝1200m  5着/13番人気
 2011年10月 2日 エイコーンキッド  500万下 格上挑戦 中山ダ1800m 12着/10番人気
 2013年 6月16日 デスティニーシチー 3歳未勝利      函館芝2000m  11着/7番人気
 2013年11月30日 グランデアモーレ  500万下       中京ダ1400m   1着/4番人気
 2013年12月 1日 ハルシュタット    500万下       中京ダ1200m   9着/7番人気
 2013年12月21日 グランデアモーレ  1000万下      阪神ダ1400m  10着/10番人気
 2014年 2月23日 デスティニーシチー 500万下       小倉ダ1700m  8着/
2番人気
 2015年 1月24日 プリュム       1000万下      京都ダ1200m   9着/11番人気
 2015年 2月22日 グリューヴァイン  3歳500万下     京都芝1400m  非当選除外


2012年9月15日 阪神9R 甲武特別を10番人気プロフェッサーで勝利し表彰台に上がる北村友一騎手

これ以降は2015年7月11日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「チェリーシェイディは以前よりゲートが上達。同じ後ろからの競馬でも組み立てがしやすくなっている。相手に恵まれてチャンス。カリテスグレースは時計がかかる中京へのコース替わりが魅力。2走目ベルディーヴァ注。


短評は「小波乱」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
ヴァフラーム
インペカブル
リッチガール
ピアノコンチェルト △△ △△
シゲルギオンマツリ
チェリーシェイディ
エイシンマーゼリン △△
カリテスグレース
ベルディーヴァ
ゴールドエッセンス △△
エイシンアルファー
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
チェリーシェイディ 3.9
カリテスグレース 6.4
ベルディーヴァ 6.9
エイシンマーゼリン 8.4
ゴールドエッセンス 10.0
ヴァフラーム 11.3
エイシンアルファー 13.3
ピアノコンチェルト 13.7
インペカブル 16.9
以下18倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
ベルディーヴァ 64 64
チェリーシェイディ 74 63 74 67
カリテスグレース 73 71 70 73
ゴールドエッセンス 70 69 64 70
エイシンアルファー 69 57 69
ピアノコンチェルト 68 67 67 64


デイリー馬三郎

本紙の見解

「復帰後は目立つほどの出遅れがなく、確実に行き脚が良化している◎チェリーシェイディ。攻めでも集中力が増し、状態も型通りの上昇曲線を描く。近2走より差しの利きやすい舞台、この顔触れなら勝機だ。単騎逃げの○が強敵。〈吉田〉」

◎ チェリーシェイディ
○ カリテスグレース
▲ ヴァフラーム
× エイシンアルファー
☆ ベルディーヴァ
△ インペカブル
△ アズリーニ
△ ゴールドエッセンス




ベルディーヴァは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、▲(3番手評価) 1記者、×(4番手評価) 2記者、☆(5番手評価) 2記者、△(6番手以下評価) 3記者、無印 4記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

ベルディーヴァ(9着)

 「出負けしてあの位置からに。いい脚で上がってきたし、経験を積めば。」(岩田康誠騎手・競馬ブック)

 「スタートする時にちょっと頭を上げて出負けしてしまい、あのようなポジションになってしまいました。ただ、直線に向くとすごい脚を使って追い込んできてくれましたからね。今日は初めての実戦ということで仕方ないところもあるでしょうし、一度使って次は変わってくるでしょう。乗り味は良いですし、この馬は走ってくると思いますよ」(岩田康誠騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「スタートはちょっと頭を上げてタイミングが合わず、道中は何度も手前を替えたりといかにも初出走という感じのレースになってしまいました。それでも直線はよく伸びていましたし、素質は見せたと思います。いきなりから勝ち負けを期待していただけにちょっと残念ではありますが、十分にメドは立った内容でしたし、カイバ食いなど不安のない馬なので、続けて使っていくのも問題はないでしょう。ただ、骨折休養明けでこれがデビュー戦ですから、今後のプランについてはレース後の状態を慎重にチェックしてから考えていきます」(高野友和調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「余裕残しの体つき。スタートで出遅れ。更にダッシュがつかず、向正面では馬群から取り残された後方。直線の残り1ハロンからクレスコエルザの外でよく伸びているが、前半のビハインドが大き過ぎた。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

ベルディーヴァ

 「既走馬が相手で厳しかったが、直線はいい反応だった。調子は上向いている。」(高野友和調教師・デイリー馬三郎)

 「初戦はスタートで置かれました。2000メートルはこなせそう。慣れてくればと思います。」(高野友和調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 デビュー前から能力は間違いないと言い続けてきた馬。前走も終いの脚は秀逸なものがありました。既走馬相手のデビュー戦としてはまずまずだったと思います。

 今回は2000mと距離が延びます。体型的に距離が延びていいとは思えませんが、前走は道中での追走に余裕がありませんでしたし、ゆったり走れる距離延長は常道だと思います。折り合いも問題なかったですしね。

 既走馬相手とはいえ、初戦が9着だった馬がいきなり勝てるのかと言えばそこまではとも思いますが、1度使われて上積みも当然あるでしょうし、何よりも前走は骨折明けで馬なり調教しかなかった馬が、今回は強めにしっかりと追い切られており、格段に状態は良くなっていると思います。ならば突き抜けてもなんら不思議はありません。

 常識的には前走9着ですから、今回はまずは掲示板の確保。それが達成できたら万歳ですね。

これ以降は2015年7月13日に作成

●パドック

 当日は、私は仕事で現地に行くことが出来ませんでしたが、愛馬ロードレグナムの応援にルクソール様が現地入りされており、ベルディーヴァの写真まで撮ってきていただきましたので、ご厚意により掲載させていただきます。


ベルディーヴァの馬体重は前走マイナス4キロの460キロ。この時単勝は6.2倍ですね。



マイナス4キロも細め感はなく、1度使われて馬体は引き締まった感があります。



実はダイワメジャー産駒は中京芝2000mは全く実績がないんですよね。ベルディーヴァに対してもデイリー馬三郎の弥永記者がデビューしていない段階でマイルまでとおっしゃっていましたし、距離がどうかな?というところでした。ただ、前走は出遅れましたので、ゆったりと運べる中距離に出すのはセオリー通りで1度やってみたい選択肢でした。



尻尾をフリフリしていましたが、前進気勢も旺盛で、全体的に雰囲気は良かったですね。



パドックだけ見ていると勝てそうなんですがねぇ。



こちらはお連れ様の所持馬レッドシェダル。



今から走るぞの目です。



高野友和先生(一番左)、ベルディーヴァの凄さについて説明中?



とまーれーのあと。



高野友和先生登場(一番右)。



暑い中、しっかりと馬体等をチェック。鞍上の北村友一騎手はパドックには来ません。



レッドシェダルと義英真騎手。



このチークピーシズを見ると、私はこの後福島のメイン・七夕賞に登場する愛馬マデイラを思い出してしまいます。

●本馬場入場


本馬場入りするベルディーヴァと北村友一騎手。



こちらはレッドシェダルと義英真騎手。



雰囲気は良さそうですね。



さて加速。



いやぁ〜、筋肉質の素晴らしい体で、かなりのところまで行ける気がするんですけどねぇ。



兄(ジェットブラック)同様、人気だけで終わるな(悲痛の叫び)。

●レース 


スタートしました。



前走は大きく出遅れてポツン最後方だったベルディーヴァ。今回は半完歩ほどの出負けです。



そこから、促されるとスッと加速し先団に取り付きます。



もうこの位置まで浮上。



外からレッドシェダルが前を主張します。



結果的に4番手に。



労せずこの位置が取れたことで、今後の選択肢が広がりますね。これは本当にホッとしました。



サッと内の方に潜り込み、絶好位の4番手を取ります。この時点で勝ったと思いましたね。



不利を受けることもなく、距離もそんなにロスすることもない抜群のポジションです。



前走は大きく出遅れてポツン最後方でしたから、こういう走りが出来るということが確認出来たことは大きな収穫です。



ベルティーヴァは前から4番手のこの位置。



ガッチリと折り合い、常に先頭を射程圏内に捉えています。



4コーナーではこの位置で前を遮る者はいません。



直線を向いて追い出すとグッと伸びてこれは勝ったと確信しました。



しかし、伸びたのはホンの一瞬ですぐにジリ脚に。



勝ちはなくなります。止まり方が距離かあるいは走るのを止めちゃう症候群かと思いました。手応えは抜群でしたからねぇ。



馬群に呑まれるベルディーヴァ(>_<)。



ななんと掲示板も載れずに10着でゴール(T_T)。



際どい5着争いではなく、まだまだ映っていない前がいます。

●時計の評価

 今回のベルディーヴァの走破時計は2分04秒4良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で2分02秒4、勝ち馬の時計がで2分03秒4でした。

 全体的にそんなにレベルの高くない中での10着大敗ということで、なんとも厳しいですね。そりゃ、まだたったの2戦目で、今回はポツン最後方だった前走と違い絶好位につけられて収穫はありましたが、時期が時期だけに、良化がスローだと未勝利戦が終わってしまいますからねぇ。

●レース後の騎手・調教師のコメント

ベルディーヴァ(10着)

 「2戦目の分、ゲートが良くなって好位で流れに乗れました。前半に少しムキになった分、ラストは脚が上がりましたが、今日のゲートの感じなら、もっと短い距離にも対応できるはずです。」(北村友一騎手・競馬ブック)


 「前走のVTRを見る限り、自分からハミを取っていくようなタイプではないと思っていたのですが、いざ返し馬に行くと印象とはまったく違いました。けっこうハミを噛んでいるし、走りに対して真面目すぎる感じなんです。ゲート内ではちょっとガタガタしていたものの、自然といいポジションは取れたのですが、やはりちょっと行きたがっていた分最後は伸びきれませんでした。結果を出さなくてはいけなかったのに、申し訳ありません」(北村友一騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「4コーナーでは勝ったかと思ったのですが、前が開いて追い出してからの伸びがなく、最後はやや脚が上がっていた感じで、広い中京コースでこの距離はちょっと長かったようにも思います。力があることは分かっているだけにこの状況はもどかしいですが、まずは馬の状態をよくチェックしてから今後のプランを検討していきます」(高野友和調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

ベルディーヴァ(10着)

 「返し馬の雰囲気は良かった。今回は発馬を五分に出て流れに乗り、4角でも手応えはあったが、いざ追われて案外。2000メートルは少し長いかも知れない。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 特別出走手当が38.4万円。ここから9着以降ということで1万円減額されますから37.4万円。1口で割りますと850円程度になると思われます。

●今後の展望

 うううーーーーん、10着と次走への優先権も逃し苦しいですね。それでも、未勝利戦終了までにあと3戦はできるでしょうし、その間で決めて欲しいですね。最も出走したい芝の短いところは出たい馬が多く難しいでしょうから、次はダートも視野に入ってくるのでしょうか。

 今回2戦目で前目のポジションが取れましたし、これならダートでもやれますよね。

 それにしても結果的にこのベルディーヴァが9着10着というのは、やはり骨折で棒に振ったほぼ1年間は大きすぎましたね。それがなければ新馬勝ち出来ていた馬だと思いますし、やはりあれが全てですね。

 1つ勝てば、少なくとももう1つは勝てる馬だという認識は変わりません。とにかく1つ早く勝ちたいところです。

●最後に

 初戦は大きく出遅れたものの、既走馬相手に終いは素晴らしい切れ脚を披露。2戦目は素晴らしい先行力を披露と見せ場はあり、あとは歯車が噛み合うだけです。

 今回は初戦が大きく出遅れましたから、最悪今回も大きく出遅れても取り戻せるようにゆったりと流れる中距離に出走しました。これは私もそうして欲しいと思いましたし、選択肢として間違っておりません。

 ただ、ダイワメジャー産駒が中京の芝2000mで勝てないように、結果的に距離が長すぎて、最後に脚色が鈍り失速しました。初戦を見る限りでは道中は折り合いもついていましたし、距離は持つように感じましたからこれも悪い方に出てしまいましたが、やってみないとわかりませんでした。

 今回の一戦で、芝の1400m辺りがベストと読み解けるわけですが、この辺りは出たい馬が多く、未勝利戦末期のこの時期に優先権のない馬が出走するのは至難の業です。そもそも今回の芝2000mも距離は微妙でしたが、初戦で優先権を取れなかったわけですし、短距離だとまだまだ節を空けなければ出られませんでしたから、本音で出たいレースでもありませんでした。

 それでもダメ元で牝馬限定戦の芝のレースに中距離ながらもねじ込んでくれましたし、高野友和先生のこの辺りのやり方には大変満足しています。騎手もそんな出られるかどうかの瀬戸際の馬に北村友一騎手と良い騎手を配していただきました。


 課題も見えて来て、馬も競馬を2戦経験し、経験値もかなり上がりましたから、次にまた期待しましょう。私も高野友和先生同様、今回4角で”勝った”と思いました。王道の競馬をしていますし、着ほど悲観することはないと思います。

 脚元も今のところ落ち着いているようですし、それさえ気にならなければなんとかなる馬です。


 この未勝利戦末期に来て、購入時には大物と期待していたベルディーヴァとアモーレエテルノの2頭が人気は3番人気、1番人気ながら共に掲示板を外し優先権も取れない大失速。ハラハラドキドキしますが、共に素質の片鱗は見せてくれています。次はあっと驚く完勝で決めて欲しいですね。

 頑張れベルディーヴァ!!次も大きな期待をしているぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2015年6月21日立ち上げ 26日、28日、7月1日、8日、9日、11日、13日加筆
ベルディーヴァの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2015年 6月14日 デビュー戦 3歳未勝利 阪神芝1600m (9着/4番人気) 写真多数付現地観戦レポート

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る